2019-01-01から1年間の記事一覧

インフルエンザワクチンを接種する・しない 2019年はインフルエンザの流行が例年に比較すると早いことは、皆さんの耳にも入っているのではないだろうか。ラグビーワールドカップがあり、世界中の人が応援しに日本へやってきたことも流行が前倒しになった要因…

Vaccine hesitancy

この言葉を聞いたことがあるでしょうか? 日本語に訳すとワクチン接種忌避、ワクチン接種躊躇などとなります。ワクチンの接種機会があっても、何らかの理由があって「ワクチンを接種しない」という選択をするということです。 WHO 世界保健機関は『世界は多…

過去の事例から学ばねば!

麻疹排除認定は基礎となる基準が3つあります。 ①最後に流行性症例が認められてから36か月以上、流行性麻疹ウイルス感染が阻止されていることに関する記録があること、②適切なサーベイランス体制の存在下であること、③流行性感染の阻止を裏付ける遺伝子型判定…

英国での”麻疹排除認定”取り消し

世界を見渡しても麻疹の流行が続いている。東南アジアなど接種率が低い地域だけではない。 英国では2017年にWHOから麻疹排除認定を受けたが、2018年には麻疹報告数が1,000人を超え、同じタイプの麻疹ウイルス(B3ダブリン)による流行が12ヵ月以上続いている…

集団接種について(つづき②)

実際に企業で集団接種を行う場合、何がネックになるのか。メリットばかりであればどの企業でも行われていてもよいのに、周りを見渡してもそんなにありません。 企業で行うには予防接種にかかるコストを誰が負担するか、がネックになるのではないでしょうか。…

集団接種について(続き)

「集団接種」はメリットばかりと思うかもしれませんが、そうではないため1994年予防接種法改正時に「個別接種」に移っていきました。 ある程度の強制力をもった「集団接種」により各種感染症は減少しました。そうなると予防接種後の副反応や集団接種時の事故…

集団接種は過去のこと?

「集団接種」と聞いてピンとくる方は、ご自分が学校で予防接種の列に並んでいた頃のことを思い出したか、自分の子どもにBCGの接種に保健所へ行ったかではないかと思います。 最近では「企業での集団接種」も増えてきており、それを思い出した方もいるかもし…

ましんがゼロ

このキャッチコピー、何かと似てると思いませんか?マシンガーZです。厚労省が2017年夏に海外渡航者向けの麻しん予防啓発のために作成したポスターです。どこかで見かけた人もいるかもしれません。2015年3月の麻しん排除認定を受けてから徐々に麻しんの報告…

届いた!? 風しんクーポン券

巷で話題の「風しんクーポン券」、あなたには届いていますか? 今年の3~6月くらいに各自治体から対象者に向けて発送されているようですが身に覚えはありますか。と言っても全国民に届けられているものではありません。 例えば、ここにとある4人家族がいます…